トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

「ホラーな彼氏」9

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家へ戻るとそっと二階の自分の部屋へ行き、窓から先輩に入ってもらった。

 

「お前ん家は二階の窓から入るのか?」

先輩はやれやれという顔で上ってきた。

 

「いえ、そうじゃないんですけど、バレるといろいろやっかいなので、先輩だけはここから出入りしてください」

 

「ふ〜ん」

先輩は何だか不承不承という表情で返事をした。

 

さてと—これからどうしよう・・・と私は思った。先輩が死んだことがショックで、なんとか生き返らせたい、とそればかり考えていたので、それ以上のことは何も考えていなかった。

 

「俺、どこに寝ればいい?ここかあ?」

そう言って、先輩が私のベッドに入ったので、私は慌てた。

 

「ち、ちょっと待って、そこは私のベッド」

 

「なあんだ」

そう言いながら、先輩はベッドから出てきた。

 

「きゃ〜〜〜!!」私は叫んだ。先輩は裸だった。あそこがピカーン!と光っていた。

私は慌てて弟の部屋へ忍び込み、パジャマを取って戻ってくると、すでに先輩はベッドの中で眠っていた。

 

「・・・・・・」

 

私は脱力した。力なく、先輩を見ると、その寝顔だけは、もとのステキな先輩で・・・。

私は思わず微笑んだ。

 

それにしても、今夜はいろいろな事があって疲れたなあ〜。そう思うと、私も急に眠くなり、欠伸を一つすると、そのままベッドに入り、すぐに眠りに落ちてしまった。

 

 

つづく

 

 

 

嫁の家出 (実業之日本社文庫)

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嫁の心得

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