トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

「ホラーな彼氏」13

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放課後—。

 

長時間堅い椅子に座っていたせいか、腰が痛い。背中も丸くなってしまっていた。椅子から立ち上がるときに、つい

「どっこいしょ!」と言っている自分に気がついた。

 

「—!」唖然とした。

 

朝よりおばあさん度が増している〜。そう言えば、目がかすむ。小さい文字がよく見えない。か、階段もあぶない。

 

私はよたよたと階段を下りて行った。

しかし、途中でつまずき、「あッ!」と思う間に空中をダイブしていた。

 

「ぎゃ〜〜〜!!」

と叫ぶと、ふわりと誰かに受けとめられた。

 

「え!?」恐る恐る目を開けると、先輩が階段の下で私を受けとめてくれていたのだ。

 

「せ、先輩・・・」

私はうっとりした。

 

これよ、これ。これぞ、早川先輩なのよ。私の王子様なのよぅ〜!!!!

先輩は「大丈夫か?」と私を見詰めていた。そのステキな眼差し。

 

私は先輩の首筋に抱きついた。

 

「こわかったよ〜!」

 

「おっとっと・・・!」

とバランスを崩した先輩がよろけた瞬間、ポロっ!と私を抱いていた左手が取れてしまった!

 

「え?」

思わず二人で声を上げた。

 

手首がとれた—?何故?

 

しかし、先輩の左手はスローモーションのように、

ポロンと床に落ちてしまった。

 

「—!?」

私たちは顔を見合わせ、

 

「ギャ〜〜〜!!!」

今度こそ本当に悲鳴を上げた。

 

先輩の腕が取れた!

腐っていたのだ!!

ど、どうしよう・・・?

 

 

つづく

 

嫁の家出 (実業之日本社文庫)

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