トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

「ニャン太を探して」63

約束の日。


ナナコは早めに仕事を切り上げて、リョーヘイと一緒に病院へ向かった。

待ち合わせの改札で、電車から降りてきたナナコを見るなりリョーヘイは、「ほんとに行くの?」と不安気に尋ねた。

 

「当たり前でしょ!」とナナコは意気込んだ。

今日こそは真実を、本当のことを知りたいのだから。

 

狭い待合室はたくさんの人でごった返していた。

その多くは顔色が悪く、目には精気がなかった。

 

それは長時間待たされているから❘というものではなさそうだった。

 

受付でリョーヘイは「今日は妻も一緒でいいですか」と聞いていた。

なんだよ、話してもいなかったのかよ、とナナコは少しがっかりした。

 

どれくらい待たされただろうか。

身動き一つ取れない待合室の丸椅子に、じっとしているのがそろそろ限界に近づいてきた時、ようやく名前を呼ばれた。

 

ナナコはリョーヘイに促され緊張しながら診察室へ入った。


「―!」

 

しかし、そこに居たのは、まだ年若い女性の医師だった。

 

茶髪の長い髪の毛を後ろにキリリと縛り、背が高く手足が伸びやかなその身体を白衣が包んでいた。そしてその白さが一層彼女の肌のきめ細かさを際立たせていた。


てっきり男性医師だとばかり思っていたナナコは驚いた。

そして、急にその場にいるのが気恥ずかしくなってしまった。

それは、同じ女性として圧倒的な華やかさに凌駕されたからだろう。

 

ナナコは自分が惨めに思えた。

 

 

 

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つづく

 

 

↓友達からもススメられました!

今迄こんな事言う人じゃなかったのに…!?

 

あの国発症…というところが、リンクしたのでしょうか?

頭の片隅には入れておいた方がいい本です。

 

 

☆それでは今日もよい一日を。