トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

「ニャン太を探して」88

ナナコが返答に困っていると、金田は、

「この間、ご主人、石を投げていたでしょう。俺、ヤバイなぁって思って見てたんスけど、やっぱ朝見たら、傷が二つも付いてたんスよ。弁償してもらえますかね? 修理はこっちで出すんで」

と明るく言った。

 

リョーヘイが二階に向かって石を投げていたのは確かだし、それが跳ね返って車に当ってもおかしくはなかった。

あの時は暗かったのでよく分からなかったけれど……。

やったと言われると、こちらはグウの音も出ないのだった。

 

それにこれ以上、アパートの住人と揉めたくはなかったので、ナナコは黙って頭を下げた。

「すみませんでした。ではその通りなさって下さい」

 

 

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つづく