トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

「ニャン太を探して」90

ところがそれからしばらくして、やはりナナコが夕食を作っていると、金田がやって来た。

そして、申し訳なさそうに頭を掻き掻き、

「これ、修理代です。よろしくお願いします」

と封書に入った請求書を渡すではないか。

 

てっきり決着が付いていると思ったナナコは、

「あれ? ウチの夫の話ではもう修理は宜しかったのではなかったですか?」と尋ねると、

「え? なんの話ですか? とにかく修理代よろしくお願いしますよ」

と急に荒々しい口調になった。

 

ナナコがごねていると勘違いしたらしい。

困ったナナコは、その夜、帰って来たリョーヘイに請求書を見せると、リョーヘイは

「どうしてそんなものを受け取るんだッ!」と激怒した。

 

「ウチは何もしていないんだ。何でそんなもの受け取るだんよ」と言うと、それを持ってまた金田の所へ行ったようだった。

 

しばらくして戻ってきたリョーヘイの手には請求書はなかった。

ナナコが恐る恐る尋ねると、

 

「とにかく、俺は石なんか投げていないんだから、もうお前は口出ししないでいいんだからなッ!」とだけ言った。

 

「……」

 

ナナコにはもう何がなんだか訳が分からなくなってしまった。

 

 

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つづく