トナリのサイコパス

どこにでもいるヤバイ奴。そうあなたの隣にも―。さて、今宵あなたの下へ訪れるサイコパスは―?

「タイム・トラブル?」9

「――!!」

 

 間違いない―。事件発生の日だ。

 

俺は、ごくりと唾を呑み込んだ。

 

「じ、じゃあ奪った金は、三億円はどうしたんですか?」

 

 田中さんはしばらく考えていたが、やがて思い出したように言った。

 

「そうそう。すごい大騒ぎになったので、ほとぼりが冷めるまで山に穴を掘って隠したんだ。その方が安全だからな」

 

「それはどこに?」

 

「わかんねぇな、もう忘れた」

 

俺はがっかりした。なーんだ、やっぱり冗談か!?

 

拍子抜けした俺に、田中さんは、「そうそう、そう言えば」と言いながら、

 

「その隠し場所を描いた地図がこれなんだ」

 

そう言っていつも首からぶら下げている巾着袋を自慢げに高々と上げたのだった。

 

 

 

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つづく